IT技術の進歩により、人間が行っていた仕事が徐々に自動化されています。これにもかかわらず、我々はまだ「働かなければ生活のために必要なだけの金銭を得ることができない」という古い思考枠に囚われています。産業革命時代に定義された「仕事」の概念は、今後どうしても変わらざるを得ないでしょう。いや、我々はこれを積極的に変えていかなければならないのです。
労働は大きく分けて二つの視点から見ることができます。一つはお金を得る手段としての労働、もう一つはお金を失う可能性がある労働です。しかし、これらは必ずしも金銭的な利益だけに注目すべき問題ではありません。
例えば、子育てや教育という労働は、資金を消費するものである一方、これらは社会全体の将来に対する投資であり、我々が将来を築く上での重要な基盤となるものです。これらは一見するとコストとなりますが、その真の価値は新たな世代の成長と社会の発展につながる重要な投資と考えることができます。
一方、他人を傷つける行為や犯罪は、たとえそれが金銭をもたらす可能性があったとしても、労働とは認められません。それらは社会に対するデメリットが大きすぎるため、労働とは認めることができません。
労働の価値は得られる金額だけで決めてはなりません。その労働が社会全体にどのような影響を及ぼし、個々の人生をどのように豊かにするかという視点から考えるべきです。私たちが目指すべきは、人々が自分の生活を支え、一方で社会全体を発展させるために価値ある労働を行うことができる社会であるべきです。
この視点から、私たちは新しい「仕事」の定義を見つける必要があります。それはIT技
術の進化とともに、労働の本質と価値を見直す必要があることを意味します。このような視点から、私たちは未来の働き方を再構築することが可能となるでしょう。
